著者:ブレット・N・スティーンバーガー
まさにタイトルどおり、自分だけのエッジを見つけて、それに磨きをかけたものだけが成功できる、という本。
いわゆる冷静でさらっとしたやつよりも、熱血で集中してやり遂げるやつの方がすごいという、この手の本とは異なる路線を行く本だった。
多少のロスは仕方がない、それでも自分のエッジを磨いて、何とかしてでもものにするやつが偉い、という。
これはすぐにでももう一度読んだ方がいいかもしれない。
というのも、読むのに時間がががる割りに、重要なことが書いてある気がするからだ。
2015年2月28日、再読。
今度はまた違う側面から読めた。
「プロの技術というのは、自分のなかで習慣レベルにまでなったスキルである」(p221)。
これは、今現在シミュレーションをやっていて、ルールが変わりながらも、ある決まったルールがあれば、それにしたがってやり続けるだけだからである。
そのことが書いてあったために、よりいっそう注意してシミュレーションを行うことができた。
また、再び読まなくては。
2015年4月25日、再読。
第6章までしか読めなかった。
後半になっていくほど、重要なことが欠いてあるような気がした。
でも、次は、最初から読むこと。
2015年6月14日、再読。
漫画を読んでいたため、第2章までで終了。
次も第1章から読むこと。
2015年8月8日、再読。
第6章までの重要事項メモ
P31、「負けトレードの分析→トレードミスの原因の追究→トレード手法の修正→新しいトレード」という学習ループを作り上げていた。
P204、リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ「いろいろなマーケットパターンを研究する前に、まずはひとつのパターンをマスターしなさい」
P221、「プロの技術というのは、自分のなかで習慣レベルにまでなったスキルである」
P273、「心理的にも大きな負担にならず、また自分のリスク許容度に見合った(各トレード・一日・一週間当たりの)リスク許容度を決め、それを順守すべきである。心理的に安定しないと安定したトレードもできなくなる」
P275、「私はまず最初にその日にトレードするかどうかを決め、次にトレードすると決まったときは慎重にするのか、それともアグレッシブにトレードするのかを決定する。そのためにはその日のボラティリティ(価格変動率)について事前に予測する。そうした予測のベースとなるのは前日のボラティリティ、夜間取引のボラティリティと出来高、米株式市場に先立つ欧州各地市場の動きと寄り付き時の出来高などである。そうした情報を分析してこの日のボラティリティは小さいと予想すれば、トレンドフォロー戦術は取らず、またあまり積極的にもトレードしないという結論を出す。ボラティリティの小さい日の戦術は、まず上放れや下放れが起こりそうもない価格帯を突き止め、価格が保ち合い圏から離れてそうした価格帯に達したあと、再びそこに戻る動きを狙うというものである。一方、ボラティリティが大きいと予想した日には、短期のトレンドフォロー戦術で上げ相場の押し目、下げ相場の戻りを狙う。」
P279、「何をどのようにトレードするのかということよりも、いつトレードするのかのほうが重要である」
2015年10月14日、再読。
P371、「損失を取り戻さないと自分は負け犬になってしまうという恐怖感である」
P376、「自分のマイナス思考を他人から聞かされることは、そこから抜け出す契機となる」
P379、「損失を避けようとして逆に損失を膨らませるトレーダーが何と多いことか。トレーディングで成功するカギは、損失もマネーゲームのひとつであると割り切って考えることだ。成功したトレーダーはみんな、成功するまでに何回も失敗してきたのだから」
P399、「気が散らないように目を閉じて、腹から深くゆっくりと呼吸するものである」「深くゆっくりとスムーズな呼吸を繰り返す。息を吸い込むときに呼吸の回数を数え、「リラックス」と言いながら息を吐き出すとよい」「これを一〇~一五分繰り返すと、かなりリラックスした気分になる」
P400、「ニュートラルまたはプラスの条件刺激に心を向けながらゆっくりと深呼吸すれば、それまでの低下した対処能力が次第に向上して、自分の行動を意識的にコントロールできるようになる」
P411、「ストレスを引き起こす刺激状況になれるベストの方法は、安全な状況の下で繰り返しその状況を追体験することである」
P412、「この段階的暴露療法を成功させるカギは、刺激状況を繰り返し追体験することによって、それに対する意識的な対処能力を向上させることである」
P413、「トレーダーが暴露療法を実行するとき、利益を得るためにトレードしてはならない。その目的は自分の心をコントロールして安全にトレードすることにあり、これができるようになればお金は後からついてくる」
絶対に読むべき。