著者:田渕直也
「やさしい」のかもしれないが、ほとんどよくわからなかった。
マンガで説明されている部分は、確かにわかりやすい。
しかし、マンガの間にある、文章での説明が難しい。
しかも、思ったよりも長い。
そういうわけで、これが「世界一やさしい」だと困るのである。
それでも、オプションの組み合わせはわかりやすかった。
今までは、いきなり突然に図を示されて、「はい、こうですね」みたいな感じで、とんとん進まれていた。
しかし、この本は「シンセティック・ショート」や「ブル・スプレッド」など、どうしてこの形になるのか、非常にわかりやすく説明してくれたのだ。
これで、なぜこのオプションを使うのか、といった説明まであれば、非常によかったのだが。
まあ、明らかにそこまでやると、金融工学入門ではなく、オプション入門になってしまうのだろう。
時間があれば読む。時間がなければ読まなくてもいい。