著者:リンダ・グラットン
アンドリュー・スコット
159歳まで生きるという運命の私にとって、100歳まで生きるのは当然のことであった。
しかし、この本を読んで、それが結構大変なことだとわかった。
まず、寿命は健康であってこその寿命で、体力が低下していたりするのでは、長生きなど楽しめない。
それに加えて、というより、こっちの方が重要かもしれないが、金!資産を保持していることが重要だ。
この本では、資産構築というのは、より我慢をして、利益を先に先に伸ばして、大きく受け取る。ということを繰り返す、という非常に単純な説明しかなされていない。
しかし、これは100年の寿命があることを考えれば、非常に重要な戦略だと言える。
その間に、仕事を何度も変えたり、子育てをしたり、といった変化を何度も受け入れる社会をつくるべきだという著者の意見も、すごい。
教育、仕事、引退、という3ステージの世の中から、放浪、起業、就職、子育て、教育、といった事柄が、年齢とは関係なく必要に応じてやってくる、マルチステージの時代が来るとのこと。
もう1つ気になったのが、パートナーとの付き合いだ。
これは本当に信頼できる人間をパートナーにして、お互いを助け合いながら、計画的に生活していく必要がある。
100年という人生を考えると、子供たちと過ごす時間よりも、パートナーと過ごす時間の方が長いのだ。
文章の難易度から言って、何度も読みたくはない本だったが、自分の将来に関して、深く考えさせられた本だった。
うん、転職するかもしれない。
時間があれば読む。時間がなければ読まなくてもいい。