著者:永野学
「数学ナシでわかるデリバティブ」という副題にあるように、数字はほとんど使わず、出てきても算数レベルしか出てこなかった。
しかし、カバーする範囲としては、金融機関向けの総合入門版という感じで非常に幅広い。
どこか抜け漏れているところがあれば、教えてくれ!と言われているようだ。
こちらとしては、できれば、知りたいところだけ教えてほしかったのだが、何が知りたいのか、読む側も書く側もよくわからなかったんだろう。
見開き2ページ毎に1商品、みたいな感じで紹介されていたので、どうしても内容が浅くなってしまっていた。
それでも、図の部分と文章の部分のサイズが、全ページ同じということで、書く側はうまく文字数を調整するなど、非常に大変だったんだろうな、と思う。
知識だけでも、これだけのものを書くなんて、相当大変だろうに。
肝心のオプションはわかりやすかった。
しかし、既に知っていることがほとんどだったので、無駄な読書と言えば無駄だった。
それでも、カバード・ワラントというオプション取引の一種らしいものの存在が分かっただけでもよかった。
当然、この解説だけではわからないので、いつかちゃんと調べようと思う。
時間があれば読む。時間がなければ読まなくてもいい。