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永遠の旅行者(下)

文芸作品

著者:橘玲

この下巻のトップに描かれた少女像がすごい。

目が逝っているのだ。

明らかに異常を示している。

そして、この本の私の読み方も、変わってきた。

主人公が行く先々での観光的な要素が、段々面白くなってきた。

それに、そういう描写にたっぷりとページが割かれている。

なるほど。

こういう楽しみ方こそが、この本の特徴だな、と思った。

『永遠の旅行者』というタイトルだけのことはある。

節税や推理小説的な部分は、まあまあというか、そんなに面白くはなかった。

最後の方で種明かしがあったが、取り急ぎ書いています、的な感じだった。

そもそも、日記でかなりの過去の状況がわかるというのは、何年分も読まなければならない。

老人の手紙にしても、かなりの文章量の内容だった。

ともかく、この本のタイトルはいいんじゃないだろうか。

時間があれば読む。時間がなければ読まなくてもいい。


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