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ユダヤ人の発想 不確実性時代を生き抜く条件

ビジネス・経済

著者:M・トケイヤー

タイトルにあるように、「不確実性時代を生き抜く」ために、「日本でも年功序列制度、終身雇用制度が崩壊し始め、大きな時代の変化を迎えつつある」1978年9月に出版されたものだ。

マーヴィン・トケイヤーという人に興味があったことと、ユダヤ人について書かれたものであったことから、入手した次第であるが、半分近くが日本人について書かれたような本だった。

その日本人は、当時と現在とでは大きく変わったような気がするが、書かれている内容は現代人にも大きく当てはまるような気がする。

しかし、日本人を対象に書かれた部分は、正直、今現在で読んだからか、あまり面白くなかった。

それよりも、『タルムード』について書かれた部分が面白かった。

「性も金銭もけっして汚いものではない。両方とも、人間にとっては大切なものである」

「夫が妻と性交をするのに最もすすめられる時間は、金曜日の夜である。」

「日ごろ夫はあまり妻の近くに、おんどりがめんどりに接するようにいてはならない。」

「結婚すると必ず夫婦が独立して住むことになっている。というのは、舅や姑の問題が家庭生活を破壊することをよく知っているからである。」

「ユダヤ人の世界では、ユーモアはきわめて高い地位を占めている。」

「知恵は神によって、すでに知識を持っている者に授けられる。無知な者には与えられない。」

「ユダヤ人には、慈善を施すことが義務づけられているのである。ユダヤ人は、もしそれを出して生活に困らないかぎり、収入の最低10パーセントを慈善に回すことが義務となっている。」

「『ゆるせ。さらばゆるされん』という『マタイ伝』に書かれているイエスの言葉は、ラビのエン・シダによっていわれたことであった。」

他にも多くの、そして長くて引用できない数多くの話が出ていた。

ユダヤ人、『タルムード』について、もっと知りたくなった。

時間があれば読む。時間がなければ読まなくてもいい。

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